アドオン方式とリボ払いの危険性:ローンを組んではいけない理由と堅実な資産運用のための視点

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堅実な資産運用とファイナンシャルプランニングによる長期的な資産形成 ファイナンシャルプランニング
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この記事を書いた人
ぴーすけ

某大学の建築学部建築学科住宅建築専攻を卒業し、お金についての知識が圧倒的に不足していると自覚し、資産運用についての勉強をし、資産運用の必要性を深く学ぶ。投機ではなく資産運用を座右の銘とし堅実な資産運用を実践中。
堅実な資産運用方法に焦点をあて独自の視点で価値のあるコンテンツをわかりやすく発信していきます。
保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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はじめに

資産運用を考える際、借入やローンの利用は慎重に判断すべき重要なテーマです。特にアドオン方式やリボ払いには、それぞれ異なるリスクが伴います。これらのローンの問題点と、そもそもローンを組むべきかどうかを再考することの重要性について考えてみましょう。

アドオン方式とは?

アドオン方式は、ローンの利息を借入額に対して全期間分一括で計算し、それを元本に加えた額を均等に分割して返済する方式です。この方式では、元本が減っても利息が変わらないため、結果として金利が高くなり、総返済額が膨らむリスクがあります。

アドオン方式が実質金利より低く見える理由

アドオン方式の利息計算は一見シンプルで、表面的な金利が低く見えることが多いです。これは、元本全額に対して全期間分の利息を計算するため、実質金利が正確に反映されないからです。しかし、実際にはこの方式は、返済額を大きく膨らませる要因となります。

リボ払いの厳禁

リボ払いは、借入金額に対する返済額が一定に設定される方式ですが、毎月の支払いに対して新たな利息が複利で積み重なっていくため、非常に高い返済総額となるリスクがあります。リボ払いは特に避けるべきです。リボ払いは一見便利に見えますが、長期間使用することで借金が雪だるま式に増え、返済が困難になる可能性が高いです。

リボ払いの主な問題点は以下の通りです。

  • 高額な利息: 毎月の支払いが少額に抑えられる一方で、残高に対しては高い利息がかかり続けます。
  • 複利の作用: 利息に対してさらに利息がかかる複利の仕組みが働くため、支払い期間が長引くほど負担が増します。
  • 返済期間の不透明性: 毎月の支払いが少額であるため、返済期間が予測しにくく、最終的な支払い総額が当初の見積もりを大幅に超えることがあります。

具体例:1000万円を借りて金利20%の場合

ここでは、アドオン方式とリボ払いを用いて1000万円を借りた場合の例を見てみましょう。

  1. アドオン方式
  • 借入額: 1000万円
  • 金利: 年20%
  • 返済期間: 5年(60回) アドオン方式では、利息を借入額全体に対して全期間分一括で計算します。以下の計算式で利息を求めます。
  • 利息 = 1000万円 × 20% × 5年 = 1000万円
  • 総返済額 = 1000万円(元本) + 1000万円(利息) = 2000万円
  • 月々の返済額 = 2000万円 ÷ 60回 = 約33.3万円 この方式では、実際の支払い額が高額となり、返済総額は2000万円となります。
  1. リボ払い
  • 借入額: 1000万円
  • 金利: 年20%
  • 返済期間: 5年(60回) リボ払いの場合、毎月の返済額を一定に設定し、残高に対して複利で利息がかかります。具体的な計算は複雑ですが、例えば毎月の返済額が10万円だとすると、以下のような計算になります。
  • 月利 = 20% ÷ 12 = 約1.67%
  • 初月の利息 = 1000万円 × 1.67% = 約16.7万円
  • 月々の返済が少額であるため、残高が長期間残り続け、最終的な支払い総額が大幅に増加する可能性があります。 リボ払いの返済総額は、支払い額が少額に見えても、長期的に見ると非常に高額となるリスクがあります。具体的には、総返済額が4000万円を超える可能性もあります(計算方法により異なる)。

複利ローンとの違い

複利ローンでは、元金と利息の合計に対して次の期間の利息が計算され、利息が元金に組み込まれることで利息が利息を生む仕組みが働きます。このようなローンは、リボ払いと同様、長期間にわたると返済額が大幅に増えるリスクがあります。これらのローンの利用は、計画的な返済が困難になる可能性があるため、絶対に避けるべきです。

アドオン方式の危険性

  1. 総返済額が高くなる
    アドオン方式では、同じ表面金利でも他の返済方式よりも総返済額が大きくなることが多いです。特に返済期間が長いローンでは、この差が大きな負担となります。
  2. 早期返済のメリットが薄い
    アドオン方式では、最初に全期間分の利息が計算されるため、早期返済を行っても利息が軽減されず、実質的なメリットが少なくなります。
  3. 資産運用への悪影響
    高額な返済が資産運用に使える資金を圧迫し、運用の効率を下げるリスクがあります。余計な利息を払うことで、将来の資産形成が遅れる可能性があります。

そもそもローンを組んではいけない理由

  1. 負債が資産を食いつぶす
    ローンを組むことは、将来の収入を前借りすることを意味します。これは、将来的に資産を積み上げる力を削ぐ行為であり、負債の返済が資産運用のための資金を食いつぶしてしまう可能性があります。
  2. 金利の重圧
    ローンには必ず利息がついて回ります。たとえ低金利であっても、長期間にわたる利息の支払いは大きな負担となり、その分だけ資産運用に回せる資金が減少します。無駄な利息支払いは、資産形成の障害となります。
  3. 経済的自由の制約
    ローンを組むことで、定期的な返済義務が生じます。これにより、経済的な自由が制限され、生活の柔軟性が損なわれる可能性があります。ローンの返済に追われる生活は、精神的にも負担となり、結果的に資産運用の決定に悪影響を与えることがあります。
  4. リスクの増大
    ローンを組むことで、予期せぬ事態(収入の減少や失業など)が発生した際に、返済不能に陥るリスクが高まります。リスクを最小限に抑えるためにも、ローンはできるだけ避けるべきです。

堅実な資産運用のための選択肢

  • 借入を避ける生活設計:まずは、借入に頼らない生活設計を心がけましょう。購入を検討しているものが本当に必要かどうかを慎重に考え、無理な借金を避けることが重要です。
  • 貯蓄を優先する:資産運用を行う前に、十分な貯蓄を積み立てることで、急な出費や緊急事態に対応できるようにします。貯蓄があることで、ローンに頼らずに必要な資金を確保できます。
  • 資産運用の利益で購入を考える:資産運用の利益で購入を考えるどうしても必要な支出がある場合は、資産運用の利益でそれを賄うことを検討しましょう。これにより、ローンを組まずに資産を維持しつつ、必要なものを購入できます。

まとめ

アドオン方式とリボ払いの危険性を十分に理解することで、堅実な資産運用を目指すための判断材料が得られます。無駄な利息を払わず、負債を避けることで、長期的な経済的安定と資産形成が実現します。ローンに頼らないライフスタイルを築き、経済的自由を手に入れましょう。

免責事項

本ブログの情報は一般的な参考情報として提供されており、投資や金融アドバイスを目的としたものではありません。筆者は情報の正確性を努めていますが、内容の保証や責任は負いません。投資やローンに関する決定は、自己責任で行ってください。

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